グリーグとシベリウス

中国電力主催、第75回エネルギアドリームコンサートに行ってきました。指揮は北欧の音楽を専門とする新田ユリ氏、演奏は広島交響楽団の弦楽団員。曲目はグリーグ(ノルウェー)とシベリウス(フィンランド)。それぞれ没後100年、50年ということで、上手く北欧の作曲家でまとめられました。チャリティーコンサートです。

http://www.energia.co.jp/press/07/p071108-1.html

グリーグ 愛の調べ ~抒情小曲集 第3集 作品 43
弦楽編曲があるとは知らなかった。グリーグ本人の編曲なのかな??とても美しいpppが聞けるのはプロならでは。

グリーグ オーゼの死 ~劇音楽「ペールギュント」作品 23
個人的には朝を聞いてみたかった。編成にフルートが無かったからしょうがないのだけど。でもこの曲もかなり好きです。有名ですね。葬送曲とか結構好きです。

グリーグ 2つの旋律 作品 53
Ⅰ.ノルウェー語Ⅱ.はじめての出会い 

この曲は知らなかったんですが、Ⅰの明るく元気な表情とⅡの甘い旋律が対照的で素敵でした。

グリーグ 組曲「ホルベアの時代から」作品 40
ホルベルク組曲と呼ばれているのでバッハのブランデンブルク協奏曲みたく場所からとった名前だと思っていたのですが、ホルベアとはグリーグと同じノルウェーに住む文学者の名前だそうです。彼の生誕200周年を記念して作曲。この曲は私の大好きなバロックの様式で作られているのですが、グリーグはホルベアの生きていた時代に合わせるという粋なことをされていたのですね。正確にはバッハのブランデンブルク協奏曲もブランデンブルクに住む王様に献上したためにこの名前が付いてるので、グリーグはバッハを意識しているのだろうか(笑)バロックの様式を模倣した時点で少なからずバッハに影響されてるでしょうが(バッハ大好き)。曲の方はというと、第四曲アリア、非常に美しくてうっとりしました。プロはこの辺がアマとは段違い。第五曲目のリゴードン、バロッキーで(自分だけ)最高に盛り上がりました。音源が欲しい。

シベリウス ロマンス 作品 42

とにかく甘い!新田氏の指揮と団員の動きの調和の取れていること。見とれてました。ただちょっとシベリウスっぽく無い曲ですね。

シベリウス 恋人 作品 14
1.愛するもの 2.愛する人の通る道 3.今晩は、ごきげんよう

三曲から成る組曲で、本当にタイトル通りの情景が浮かびます!こういう作曲法を参考にしたい。特に2番なんか聞くとウキウキしてきますね!ストーカーじゃありませんよっ(笑)

シベリウス アンダンテ・フェスティーヴォ
アンコール。タイトルどおり、まさに祝祭的な音楽です。祭りというよりは、式典のための曲という感じです。そう、例えば表彰式で使えそうなイメージです。会場がもっと本格的なホールだったら広響サウンドをもっと活かせるのになぁとは思いました。シベリウス自身もアンコールで好んで使用していたというこの曲を持ってくるあたり、さすがです。個人的にはグリーグのアニトラが聞きたかったですが。(吹奏楽人)

やはり北欧の音楽っていうのは落ち着きます。新田氏もおっしゃってましたが、北欧の国々って面積が広い割りに人口が少ない。のびのびとしてるんだと思います。だから旋律も横に横に伸びていってとてもやさしい。チャリティーコンサートということもあって、緩やかで落ち着く選曲が成されていたのでしょう。久々に和む演奏会でした。

貧乏学生でもちゃんと募金してきましたよ★

2 Responses

  • whistler より:

    ホルベアの時代から!大好き!
    アンダンテ・フェスティーヴォも聴けて羨ましい…
    国民楽派には名旋律が多くてどれも飽きない!

  • ブロリ より:

    コメントありがとうございます!CDとは違ってプロの生演奏は直接肌に伝わって来ます。特に今回のプログラムのような曲だと、感情がヒシヒシと伝わってくるようでしたね~非常に楽しかったです。

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