修士論文の作成に向けて開発を進めている作曲支援システム"Essence"。一通り予定していた機能は実装できたので、ここで作曲未経験者向けに簡単な使い方を説明します!
Essenceのダウンロードとインストール方法はこちら↓
https://praparat.net/blogcontents/blog/2009/11/essence-45a3.html
●和音(ハーモニー)を作る●
①曲のはじめは「Ⅰの和音」から始まることが多いです。和音とはハーモニーのことと思ってもらってば良いです。まずは「ツールウィンドウ」の「和音の選択」タブ内にある「Ⅰ」ボタンをクリックしてみましょう。
②「Ⅰの和音」を作るには、緑の丸のとおりに音を置きます。
→4つ音を重ねます。ソプラノ(赤)、アルト(橙)、テノール(緑)、バス(青)
→バス(一番低い音)は「黄色の丸」に置くことをお勧めします。
→バス以外の音は緑の丸のうち"隣り合った音を選ぶと「密集」"、"一つ飛ばしで音を選ぶと「開離」"と呼びます。このどちらかを作ります。
③和音は一つだけではただの"響き"です。和音をつなげていくことで"流れ"が生まれ、メロディを作るための土台になります。続きの和音を作りたい場所で右クリックします。
→「Ⅰの和音」から繋がりやすい和音を「ツールウィンドウ」→「和音の選択」画面に示します。この中から和音を選んでクリックします。
→②と同じようにして「密集」または「開離」の和音を作ります。
→なるべく「密集」なら「密集」、「開離」なら「開離」が続くようにします。
④③の繰り返しで2小節の和音を作ります。完成したら再生ボタン(ヘッドフォンのマーク)で音を聞いてみましょう。
●旋律(メロディ)を作る●
⑤メロディはソプラノ(最も高い音)が担当し、和音よりも短い音符で動きます。「ツールウィンドウ」の右側で、「ソプラノ」「8分音符」を選びましょう。
⑥メロディを作るには、茶色の丸のとおりに音を置きます。
→音は重ねません。
→あまり音が飛ばないようにします。
→最後は音符の数を少な目にして締めくくります。
→確認したら音を聞いてみましょう。
●曲を展開する●
⑦さらに曲を展開させるには「楽式」を使います。「楽式」とは、ある短いテーマを「反復」もしくは「対照」させることによって、曲を展開させる技法です。「ツールウィンドウ」→「楽式タブ」→「楽式補助機能を使う」にチェックを入れます。
→2小節の小さなテーマを「動機」と呼びます。
→「動機」は「対照」と「反復」ができます。
→「対照」を選んで五線を右クリックすると、新しい動機ができます。
→「反復」を選んで五線を右クリックすると、動機がコピーされます。
→曲作りは、この「対照」と「反復」をうまく使いこなして進めます。
以上、簡単な説明です。これを参考にして、ぜひ曲作りにチャレンジしてみてください★