ある夜のお話

in the bar


※BGM付きでお楽しみ下さい。

真冬だと言うのに、そんなに寒くないある夜のお話。
私は友人と居酒屋に寄った。

「今日は飲まんよ俺は」

そう、私は車を運転していたのだ。
そんなこと許されるはずも無い。

・・・・

居酒屋に着くと、個室に案内された。
まるで予約されていたかのようだった。

ほのかに鶏の焼ける香りがする。
この店は鶏の専門店らしい。

席に着くと飲み物のオーダーを聞かれた。
すかさず友人がクーポンを取り出した。
たまたま持っていたらしい。

飲み物を頼んだ後、すかさず友人は

「ジャンボつくねください」

とオーダーした。
どうやらずっとこのお店のジャンボつくねが食べたかったらしい。

「あ、俺も」

私も同じ考えだった。

20cmはあるだろうかあの巨大な物体。
写真を見るだけでもジューシーな香りと
口の中に広がるジューシーな香りを想像してしまった。

食べ物をオーダーしてからはリアルに就職の話になった。
私は来年度、友人は今年度就職するのだ(予定)。

「これから忙しくなるな!」

私の口の中にはジューシーな香りが広がっていた。